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フープめっき

CONTINUOUS PLATING

フープめっきの特性

フープめっきの特性

 フープめっきとは、長い帯形状の加工対象に連続・高速でめっきする加工方法です。

 ロール状に丸められた金属材料やリールに巻かれた加工対象を、引き出しながら前処理工程やめっき工程を連続的に通過させ、再び巻き取って完成させます。

別名「リールtoリールめっき」や「連続めっき」とも呼ばれています。

フープめっきのメリット

安価で安定した品質を提供可能

成型後の部品ひとつひとつをめっきする工法と比べると、めっき加工に必要な”前処理”、”下地めっき”、”仕上めっき”、”後処理”を一貫工程で加工できるため生産性が高く、めっき厚のばらつきも少ないので安定した品質を実現できます。

部品設計の自由度を向上可能

長尺物であれば、前工程(プレス等)を経て巻き取った対象物でもそのまま生産ラインに投入することが可能です。帯状・板状の素材に予めめっきを施しておけば、プレス加工でのレイアウト設計等、部品設計の自由度を向上させることができます。

柔軟な工程設計で部分めっきが可能

設備設計で様々な工程を組み合わせられることがフープめっきの強みです。工程内にマスキング処理を組みこむことでストライプ、スポット、片面など任意のエリアへ部分的にめっき加工を施すことが可能です。

フープめっきの工程

フープめっきの連続加工ラインでは、めっき及びめっきに必要な前後修理を一貫で行います。

フープめっきの工程

加工可能素材及び仕様

対応可能仕様

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材質 仕上めっき 下地めっき 板厚[㎜] 板幅[㎜]
種類 最大膜厚[μm] 種類 最大膜厚[μm]

(純銅、リン青銅、 黄銅、その他合金)
10 ニッケル 1.5 0.05~1 10~200
ニッケル 2 - 0.05~1 7~102
5 1 0.08~0.8 10~160
ニッケル 0.7
ステンレス
(SUS304他) 鉄ニッケル合金(42アロイ)
10 ニッケル 2 0.05~1 8~102
ニッケル 2 - 0.044~1 10~102
5 1 0.044~0.5 10~102
ニッケル 2
アルミ(A1000系,3000系, 5000系,6000系) 5 ニッケル 2 0.05~2.3 10~250
ニッケル 4 -
「対応可能仕様一覧」は資料ページにてダウンロードが可能です。

スリット対応可能仕様

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材質 めっき仕様 板幅[㎜] 板厚[㎜] スリット幅[㎜] 最大本数
銅 ステンレス 鉄ニッケル合金(42アロイ) 10~200 0.05~0.5 8.5~75 17
10~150 10
ニッケル 10~102
アルミ ニッケル 10~250 0.1~2.3 10~240 20

プレス材へのめっき

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  仕上めっき 下地めっき 板厚[㎜] 板幅[㎜]
材質 種類 最大膜厚[μm] 種類 最大膜厚[μm]

(純銅、リン青銅、 黄銅、その他合金)
10 ニッケル 5 0.08~0.8 5~50
銀※1 10 0.5 0.1~0.8 9~75
錫-ビスマス 5 ニッケル 5 0.1~1.0 5~50
ステンレス
(SUS304)
錫※2 10 ニッケル 2.5 0.1~0.25 10~50
※1 寸法公差(リードフレーム) 
めっきエリアの1辺: 0.8±0.1㎜、 ガイド穴最小ピッチ: 3㎜
※2 寸法公差(SUS材)
液面:要望寸法±1.0㎜、 レジスト: 要望寸法±0.5㎜

部分めっき

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仕上めっき 下地めっき 色調 めっき箇所
光沢 半光沢 無光沢 全面 ストライプ 部分
ニッケル または銅  
錫-ビスマス ニッケル        
銅+ニッケル    
ニッケル -    

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