N-Niめっきによる課題解決事例
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課題:次世代自動車の燃費を改善する

次世代自動車には電池が搭載されており、電池から電気を各ユニットに流す為にバスバーが使用されています。車の燃費を改善するにはバスバーの軽量化が必要で、ニッケルめっき付きのアルミ材のバスバーへの切替が進んでいます。その中で以下のような課題があります。
- アルミ材は軽いがニッケルめっきが付いてないと接触抵抗が高くバスバーに向かない
- 従来のニッケルめっきでは経時劣化により接触電気抵抗が上昇してしまう
ニシハラ理工からのご提案
アルミ材の酸化被膜による接触電気抵抗に対しては、溶接、導電性接着剤、物理的な研磨、締結力を上げての酸化被膜破壊などが考えられますが、長期的な品質保証の観点からめっきを選択するケースが多くみられます。
ニシハラ理工では独自のN-Niめっき被膜を開発し、要望にお応えしています。 N-Niめっきの"N"はニシハラ理工の頭文字"N"です。従来のニッケルめっきよりも経時劣化による接触電気抵抗の上昇を抑える効果を持つ当社独自のニッケルめっきです。

導電部品としては不向きなアルミ材料に対してもN-Niめっきを使用することで軽量化を実現しながら、導電部品に使える部品を作ることが可能です。
次世代自動車に使用される導電素材に合わせた新たな表面処理技術が求められる中、ニシハラ理工はニッケルめっきの経時劣化メカニズムを調査解析及び改善を実施、ユーザーとコミュニケーションを密にし、評価基準・測定方法を統一して被膜開発を行い、導電素材に合わせためっき技術の提案を致します。
N-Niとアルミ材へのめっきの組み合わせは、めっき製品の軽量化だけでなく、コストメリットにも優れ、自動車産業等での次世代製品を開発していくうえでとても大きな可能性のある技術です。
今後もニシハラ理工のめっきを安心してお使いいただくために、お客様の立場での解析技術、評価技術もあわせて提供し、製品開発を支えていきます。
(N-Niはニシハラ理工株式会社の登録商標です。(登録第6036013号))
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