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第4回 車の機電一体化に対応するめっき技術

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第4回 車の機電一体化に対応するめっき技術

高温・高信頼性に求められる表面処理の役割

近年、自動車業界では「機電一体化(メカトロニクス化)」の潮流が急速に進んでおります。これまでのエンジンや機械構造が中心だった車の中に、電動モーター、インバーター、制御用パワー半導体などの電子デバイスが深くくみこまれるようになりました。

その結果、車両の構成要素としての「電子部品」の重要性が格段に高まっております。

この変化に伴い、電子部品の使用環境も大きく変わりつつあります。従来の電子機器は比較的温度変化の少ない室内環境で使用されていましたが、自動車用電子部品はエンジンルームや車体底部など、高温・高湿・振動・腐食性ガスといった過酷な条件下にさらされます。特に電動車(EVHEVPHEV)では電流密度の増大や放熱設計の制約から、部材の熱ストレスが非常に高くなる傾向があります。そのため材料の信頼性向上が重要なテーマとなっております。

電子部品の信頼性を支える「めっき技術」

めっきは単なる「表面の装飾」や「防錆処理」ではなく、電子部品においては電気的接続信頼性、耐熱性、耐食性など製品の性能そのものを左右する重要なプロセスです。

例えば電子部品向けターミナル向け錫めっきは、

高温の熱サイクルに耐えながら、安定した電気的接続(半田付け性)を維持する必要があります。このような環境下で、めっき層と半田フィレットの密着性を確保するには素材とめっき層の界面拡散の制御や仕上げめっきの膜厚の最適化が不十分だと半田剥離や接触抵抗の上昇などを引き起こしデバイスの破損につながりかねません。

ニシハラ理工では、これらの課題に対して以下のような技術を確立しております。

■安定した半田接合を確保する為に酸化防止効果を被膜に持たせた弊社独自技術の錫めっき(N-Sn🄬)
 ニシハラ理工のSnめっき「N-Sn」とは

■下地銅又はニッケルめっき/仕上げ錫めっき界面で生じる相互金属拡散に伴う金属間化合物の形成などの知見のデータを社内に保有しておりますので最適なめっき仕様を提案致します。
 ウィスカ対策 下地めっきの検討

■お客様のご要望に応えるための信頼性評価解析機器も保有しており、これまで培っためっき技術の知見と融合し解析結果についてご案内致します。
 分析機器一覧はこちら

未来の車づくりを支える表面技術へ             

車の機電一体化がさらに進む今、電子部品はますます高性能化・高信頼性化を求められます。ニシハラ理工は、「めっき」という表面処理技術を通じて、素材のポテンシャルを最大限に引き出すことで、電動車社会の発展に貢献して参ります。
 めっきに関するお問い合わせはこちら

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